こんばんは!

 

今日はそもそもゴスペルが何なのかよく分からないまま歌っている・・という貴方のために、ゴスペルとはなんぞや?!という部分と、ゴスペルを本気で歌えば人生観変わるので激しくおすすめしたいのですが、その理由とメリットを熱苦しく語っていきたいと思います。

 

興味のない方は今のうちにどうぞ離脱(サイトから離れる事)して下さいね♡(笑)

 

そもそもゴスペルって?

GOSPELとはどういった内容を歌った音楽だと思いますか?恐らくあなたの頭の中にパッと浮かぶのは、「天使にラヴソングを」の、教会でウーピーゴールドバーグが白黒のガウンを着て指揮している光景が思い浮かぶと思います。

 

ゴスペルとは、”god” ”spell”「神の言葉」という意味です。またの名を”福音音楽”とも言います。これを「神様からの良い知らせ(福音)」と分かりやすく言い換えたりします。もっと踏み込んで言うと、「神様がいかにあなたを愛しているか」を歌った曲や、「神様が私を癒してくれた」という曲や、「こんな私をも愛してくれてありがとう!」と言う神様への感謝の曲だったり。こんな感じです。

 

どうやって出来上がったの?

18世紀(1701年〜1800年)奴隷としてアメリカ大陸に連れて来られたアフリカ人達は、彼らが所有していた言語・宗教などを全て取り上げられました。その辛い状況の中で、彼らは救いを与えるゴスペル(福音)と出会い、キリスト教の神様を信じる様になります。そしてその神様に彼ら独自の賛美(神様を褒め称える音楽)を捧げる様になりました。それにはアフリカ特有の躍動感溢れるリズム、ブルーノート(ジャズやブルースで用いる音階)等を、とヨーロッパ賛美歌などの音楽と融合して、”ネグロスピリチュアル黒人霊歌 ”という現在のゴスペルの根っことなる音楽が生まれました。黒人文化の中で生まれ、今も尚黒人にこよなく愛され、心の拠り所となっているのが”ゴスペル”なのです。

 

 

 

 

偉人たちのルーツ

このゴスペルという音楽は、その後派生したブラックミュージックに大きな影響を与えています。ゴスペルが無ければ、レイ・チャールズやスティーヴィー・ワンダーと言った、R&Bやソウルの”神々”も、当然生まれなかったのです。

 

 

ゴスペルにも色々あります

教会音楽の中には大きく分けて2種類あります。1930年代から黒人教会で演奏されていたブラックゴスペル。(一般的には”ゴスペル”と言うとこちらのイメージですね。)アメリカ南部で白人教会で歌われていたホワイトゴスペルがあります。これらは完全に分離していました。なぜかと言うと、「人種差別」があったからです。

 

この二つの音楽性もかなり異なっていて、ブラックにはブルースやジャズのリズムや音階が多様されていて、ホワイトにはヨーロッパ音楽の影響を強く受けています。ホワイトゴスペルは、またの名を”コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック”通称”CCM”とも呼びます。

 

 

 

 

なんでオススメなの?

”ゴスペル”と言う音楽がどう言った概要なのか、なんとなくお分かり頂けましたか?ではボーカリストでもある私が何故ゴスペルを歌う事を鬼推しするのか、その理由をお伝えしますね!

 

歌上手くなりたいなら迷わずゴスペル!

ぶっちゃけオススメの理由なんていくらでも書けますね。(笑)

 

・大きな声で歌える

ゴスペルは、J-popの様に口先だけで歌える歌ではありません。身体の全てを楽器にして、腹の底から声を出す事を求められる音楽です。あなたがもし初心者で歌に自信が無くても全く問題なし!です。なぜかと言うと、ゴスペルは大人数で歌うので、パートリーダーなどにならない限り、マイクの前で歌ったりしないので、安心して大声で歌えます。この”大声で歌う”と言うのは、歌の上達には欠かせない点です。通常の生活を送っていると、大きな声で歌えるTPOはそうそう無いですよね。

 

・リズムと英語発音が鍛えらる

ゴスペルが生まれた歴史からも分かる様に、ゴスペルには黒人独特の”リズム”が基調となっており、曲の個性を生み出しています。それはシャッフル、スウィング、跳ねた16ビート等・・・。このビートに沿った歌のグルーヴを、正しい英語発音で作って行くのが、ブラックゴスペルを歌うにあたり”肝”となる部分です。これをクリアせずまま、日本人がそもそも持っている4拍子の表打ちと言ったビートで歌うと、とーーーーーーーっても野暮ったくなります。(笑)

 

リズムに関してこちらの記事で詳しく書いています。併せてお読み下さい。

http://kyoko-favor2.com/日本人が洋楽歌うとなんでダサいの?/

 

・3つの融合

現代のゴスペルは、歴史の中で様々な音楽を吸収して、柔軟に形を変えていますが、基本的にはこの3っつ(黒人霊歌・ジャズ・ブルース)の結合したものがブラックゴスペルの軸と言えるでしょう。ですのでゴスペルを歌っていれば、なんとなくではありますがジャズやブルースと言ったジャンルのリズム・音の使い方に触れる事が出来ます。

 

 

・感情を爆発させられる

ゴスペルとは、黒人達が腹の底から魂を込めて、叫びにも似た声で歌い継がれて来たジャンルなので、薄っぺらい声で歌っても”それっぽく”聞こえないんですね。もし、あなたがゴスペルグループに入れば、コンダクター(指揮者)は深く太く力強い声を要求して来るでしょう。また、何度も同じ歌詞を繰り返し歌って、霊的に満たされて行く(神様を近くに感じる)目的も含まれていますので、楽曲が後半になるにつれ、盛り上がる様に楽曲自体が既に構成されている事がほとんどです。それはクリスチャンでなくとも、腹の底から何かが突き上げて来る感がしたり、涙を流したり・・そんな事は、ゴスペルクワイアーのライヴではよく目にする光景です。

 

・良い運動になる

ゴスペルに限らす歌とは本来全身運動です。深い呼吸が必要とされ、お腹の筋肉も柔軟に動かす事が必要です。それだけでも血流が良くなったりお通じが良くなったりしますが、ゴスペルでは必ずと言って良いほどクラップ(手拍子)とステップ(足踏み)が入ります。これを何曲もこなしながら大きな呼吸と大きな声で歌っていれば、終わった頃には汗びっしょり。とっても良い脂肪燃焼に繋がります。(笑)ちなみにステージの上ってとても暑いんです。

・神様と出会える場所

個人的にはこれが1番の理由ですが、宗教嫌いな日本人にとっては煙たがれる部分でもあります。日本人の人口の1%しかキリスト教信徒はいません。ゴスペルの歌詞には、様々な作詞作曲者の証(神様がその人にして下さった事・それへの感謝)が含まれています。その歌詞を歌う事で、あなたは神様が人と言う生き物を如何に愛して下さっているのか、感じたり理解する事が出来ます。

 

 

聖書の一番初めの章、創世記には、この様に書かれています。

 

”神はまた言われた、「われわれのかたちに、われわれにかたどって人を造り、これに海の魚と、空の鳥と、家畜と、地のすべての獣と、地のすべての這うものとを治めさせよう」。
神は自分のかたちに人を創造された。すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された。
神は彼らを祝福して言われた、「生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ。また海の魚と、空の鳥と、地に動くすべての生き物とを治めよ」。

神はまた言われた、「わたしは全地のおもてにある種をもつすべての草と、種のある実を結ぶすべての木とをあなたがたに与える。これはあなたがたの食物となるであろう。
また地のすべての獣、空のすべての鳥、地を這うすべてのもの、すなわち命あるものには、食物としてすべての青草を与える」。そのようになった。
神が造ったすべての物を見られたところ、それは、はなはだ良かった

 

神様は、人間をもっとも自分に近い生物としてお創り下さり、それを見て「極めて良い」と評価しておられます。先進国の中で年間自殺者数がトップの日本において、このメッセージこそ、貴方がゴスペルを歌う機会があれば是非受け取ってほしいメッセージです。

 

 

 

 

本日も最後までお読み下さり誠にありがとうございました!